通知表の「もう少し」の本当の意味|現役小学校教員が正直に解説します
「通知表に『もう少し』がついていた。うちの子、大丈夫?」そんな不安を感じている保護者の方に向けて、現役小学校教員25年以上の経験から正直にお伝えします。
「できる」がついていれば順調です
現在の学習指導要領では、評価は三段階です。「よくできる」「できる」「もう少し」。
「できる」がついていれば、お子さんは学習指導要領に示された内容を順調に身につけているということです。「できる」は「普通」ではなく、「ちゃんとできている」という評価です。まずそこを知っておいてほしいと思っています。
よくできるがたくさんついていたら嬉しいですが、学校や担任によって評価の基準に差があるのが現実です。よくできるの数に一喜一憂するより、「もう少し」をどうとらえるかの方がずっと大切だと思っています。
「もう少し」は担任も重く受け止めています
「もう少し」がついたとき、担任側も同じように重く受け止めています。
指導と評価は裏表です。「もう少し」という評価は、子どもがまだ十分に身についていないということであると同時に、担任がさまざまな指導の工夫をしてもなお届かなかったということでもあります。
何もしないで「もう少し」をつけるのと、あらゆる工夫をしてもなおつかざるを得ない「もう少し」とでは、意味が全然違います。「もう少し」が返ってきたときは、担任の先生に「どんな指導をしてくれていたのか」を聞いてみることも一つだと思っています。
評価には差があることも知っておいてください
評価をするのは人間です。学校によって、担任によって、多少の差があることは否定できません。
複数のクラスがある学校では、できるだけ同じ基準で評価できるよう、評価基準を作って揃える努力をしています。ただ、完全に均一にするのは難しいのが現実です。他のクラスや他の子と比べることにあまり意味はないと思っています。
通知表は学習だけで見ないでください
多くの学校では、学習の評価だけでなく、学校生活の様子を伝える「所見」や行動面の評価もあります。
極端な話、勉強の評価が振るわなくても、クラスの中でかけがえのない存在として活躍している子がいます。その子にしかできない役割を果たしているということは、学習の評価と同じくらい大切なことではないでしょうか。
まず「できている」ことを褒めてあげてください
通知表が返ってきたら、まず「できる」がついているところをうんと褒めてあげてください。
「もう少し」が気になる気持ちはわかります。でも、その前に「これだけできているんだね」と認めてあげることが、次への意欲につながるのではないかと思っています。
この記事はnoteにも掲載しています。
https://note.com/nifty_harte3077
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